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2021.4.15オンライン医療事業
オンライン診療『クロン』とWEB問診『SymView』が連携~WEB問診で患者状態を正しく把握してオンライン診療の質の向上を目指す~
オンライン診療サービス『curon(クロン)』(以下、クロン)を提供する株式会社MICIN(マイシン、本社:東京都千代田区、代表取締役:原聖吾)と、WEB問診『SymView』を提供する株式会社メディアコンテンツファクトリー(本社:福岡市博多区、代表取締役社長:毛塚牧人)は、両サービスのシステム連携、および、両社でのマーケティング・販売連携を含む業務提携をいたします。医療機関への導入実績最大規模同士の両社が提携することにより、デジタルを用いて患者状態をより正確に把握し、オンライン診療の質向上の一助となるよう努めてまいります。
■ 本業務提携の背景
新型コロナウイルス感染症の流行拡大以降、疾患制限の撤廃や初診でのオンライン診療が時限的に認められたこともあり、オンライン診療システムを導入する医療機関は全国的に増加しました。外来診療の場合、来院患者は問診票を手渡され、来院目的(主訴)や既往歴等を記入、看護師等のスタッフによる詳しい状況を追加質問=予備問診された上で診察に臨みます。一方、オンライン診療においては、事前の情報量が限られることもあり、オンライン診療中に医師からの質問量を増やしたり、患者側はその場で整理して情報を伝えたりと双方工夫が必要になることがあります。
医療機関・患者双方にとってオンライン診療がより利用しやすいものになるよう、全国5,000件以上の医療機関にオンライン診療サービス『クロン』を提供する株式会社MICINと、事前に患者自身のスマートフォンで詳細な問診を入力できるWEB問診『SymView』を医療機関に提供している株式会社メディアコンテンツファクトリーは業務提携することとなりました。
■ 本業務提携の概要
両社の提携により、医療機関のオンライン診療活用をサポートし、患者が医療にアクセスしやすい社会の実現を目指します。今夏を目途に、相互のシステムへの連携を順次進めていく予定です。
1)システムの連携
WEB問診『SymView』内で患者のオンライン診療希望の有無をヒアリングします。『SymView』では、詳細な問診が可能であるため、患者が回答した問診結果を確認した上で、医師がオンライン診療実施の可否を判断することができます。オンライン診療が実施可能な患者には『クロン』を通じ受診をしてもらうことが可能になります。両システムの連携・接続により、患者は患者情報などの入力の手間が少なく、スムーズにオンライン診療にアクセスできるようになります。
システム連携イメージ(*)
2)マーケティング・販売・サポート面の連携
両社の連携・接続したシステムの導入促進、および、ユーザーサポート等を協力して行います。
(*)システム連携については現状のイメージとなります。実装にあたり詳細は異なる場合があります。
■ 山下診療所(東京都目黒区・豊島区)理事長 山下 巌 先生より
山下 巌 先生
東京都法山会山下診療所自由が丘・大塚 理事長
オンライン診療を健全に推進する有志の会 代表幹事
一般社団法人全国医療介護連携ネットワーク研究会 副会長
COVID-19のパンデミックの中で、オンライン診療やWEB問診といったデジタルツールが臨床の現場に浸透しつつある。オンライン診療は感染しない・させない安心感をもたらし、受診者のみならず医療関係者にとってもコロナとの戦いに有効な武器になっている。一方、WEB問診は対面診療時の院内滞在時間を最小化、紙の問診票記入に伴う感染機会を低減でき、さらにはあらかじめ受診者の状況が把握できることで診療のトリアージを事前に行い発熱者に対する隔離対応も可能にする。当然ながらオンライン診療にとって問診は命でもある。対面診療では当たり前に入ってくる情報がオンライン診療では把握しにくいこともあり、診療の質を担保するためにはWEB問診での補完が効果的である。
一方で、様々なICTツールが増えることは、患者に新たな煩雑さももたらす。氏名・生年月日といった個人認証入力などの小さな面倒も患者にとっては利用の障壁となるため、様々なツールは限りなくシームレスに連携することが望まれる。両者を利用する患者にとって、今回のクロンとSymViewの連携は大変ありがたいものである。
オンライン診療もWEB問診も一旦使い始めると非常に便利であり、感染対策にとどまらず、医療の質向上に大いに役立つものであることが実感できる。患者側は自宅等のリラックスした環境で記載あるいは受診できるメリットに気づき、さらにはいつでもどんな状況でも医療者と繋がっている安心感を得ることができる。今後も様々な診療デバイスや周辺機器と連携することで、今までにない医療が生まれるわくわく感がこの分野には漲っている。
ベンチャー企業はそれぞれの分野で、少しでも使いやすく、一人でも多くの人に使ってもらいたいという情熱を込めた製品作りをしている。こうした情熱の塊は、お互いに拮抗するのではなく、融通無碍に連携していくことが望ましい。一人・一企業ができることには限りがある。小さなエゴを捨てたエコシステムがこの分野で育っていくことを期待したい。
<株式会社メディアコンテンツファクトリー/WEB問診『SymView』について>
株式会社メディアコンテンツファクトリーは、「医療を、もっとわかりやすく」をビジョンに掲げ、医療機関と患者間のコミュニケーションが円滑になるようサポートする医療コミュニケーション事業を展開しています。全国2,000施設以上に導入されているデジタルサイネージ『メディキャスター』、および、WEB問診『SymView』では業界最大手となります。
https://www.media-cf.co.jp/
WEB問診『SymView(シムビュー)』
医学知識が豊富な医師や看護師にしかできなかった高度な予備問診を簡易に実現する、クラウド型WEB問診システム。患者自身のスマホで来院前に問診入力することで、事前トリアージによる感染対策、および、電子カルテとの連携による業務効率化を実現します。導入〜運用まで充実のサポート体制で、全国600件以上の医科診療所が採用。2020年度、WEB問診で初となるグッドデザイン賞受賞。
https://www.media-cf.co.jp/service/symview/