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  • 2020.3.12オンライン医療事業

    MICINとクオール、遠隔服薬指導を 国家戦略特区(千葉市)にてスタート/一気通貫のオンライン診療実現に向けた両社初の取り組み

    株式会社MICIN(代表取締役:原聖吾、本社:東京都千代田区)とクオール株式会社(代表取締役社長:荒木勲、本社:東京都港区)は、国家戦略特区(千葉市)内のクオール薬局店舗にて、MICINが提供するオンライン診療サービス「クロン」を活用した遠隔服薬指導を開始しました。遠隔服薬指導により、オンライン診療を受けた患者が、対面ではなくオンラインで服薬指導も受け、自宅で医薬品を受け取ることができる「一気通貫」の医療を実現することができます。2020年3月11日には1人目の患者に遠隔服薬指導を実施しており、今後も数名の患者への実施を予定しています。

    2018年4月の診療報酬改定でオンライン診療料が新設され、オンライン診療が普及してきました。しかし、現行の制度は処方箋薬を交付する際に対面で服薬指導することが義務付けられており、オンラインで受診しても患者は原則、処方箋を薬局に持っていく必要がありました。そこで2019年11月27日に成立した改正医薬品医療機器等法(薬機法)で、一定の要件のもと、インターネットを介したテレビ電話等を活用して服薬指導することが可能となり、本改正法は2020年9月1日に施行予定となっております。今後オンライン診療を中心とした患者から、服薬指導をオンラインで実施するケースは徐々に増えていくと考えられます。このようなニーズに対応できるよう、両社では遠隔服薬指導を実施できる特区の千葉市での取り組みを先行して進め、運用のモデルケースを構築していきます。

    0124_遠隔服薬_最終案_高根町店

    *特定処方箋
    特定処方箋とは医師又は歯科医師から対面以外の方法による診察(オンライン診療)に基づき交付された処方箋のことを指します。


    MICINが提供しているオンライン診療サービス「クロン」では、患者はスマートフォン、医療機関はパソコンまたはタブレット端末を使用し、予約から問診、診察、決済、処方箋や医薬品の配送⼿続きまでをオンラインで完結させることができます。今回の遠隔服薬指導でもこのクロンの仕組みを用いることで、患者はオンラインでクレジットカード決済ができ、薬局も医薬品の送付をシステム連携している宅配便業者に自動で集荷依頼をすることができます。患者側にとっても利用しやすく、薬局側の事務負担軽減も実現した、便利かつ安心した医療を提供できる仕組みとなっています。

    なお、今回は国家戦略特区に限定した取り組みであり、改正薬機法が施行され全国展開する際には(2020年9月1日予定)、変更が生じる点もあることが予想されます。例えば、今回は医療機関から調剤薬局に直接処方箋を郵送する方法を取っていますが、通常の対面服薬指導と同様に病院はあくまで患者に処方箋を発行し、その後に患者が薬局に処方箋を提示する流れになる可能性があります。加えて、「オンライン服薬指導に関する施行通知」等も今後発出予定であり、その内容に沿った対応が求められることとなります。

    MICINは今後もサービス提供を通じ、より良いオンライン診療体験を提供できるよう活動して参ります。

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