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2021.5.28セミナー
MICINが登壇したイベントのご紹介~2021年のこれまでの実績を公開します~
株式会社MICINは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を背景に注目を集めるde-centralized clinical trials(以下、DCT)において、国内初のDCTシステムである「MiROHA」の開発・提供を進めています。様々な分野の臨床開発とのコラボレーションに期待が高まる中、弊社ではサービスの開発や実際のサービス導入で見えてきた知見や課題を、様々なイベント登壇を通してご紹介してきました。
今回は、2021年に入ってから開催された3つのイベント登壇レポートをご紹介いたします。
【DIA Oncology development】
2021年1月21日に、「オンコロジー領域におけるバーチャル臨床試験(DCT)の現状と取り組み」と題し、DIAが主催するDIA Global Oncology Development 2021において、がん領域の臨床開発に携わる方を対象としたランチョンセミナーを開催しました。
本セミナーでは、前半でオンコロジー領域におけるDCTの国内外の最新動向を、後半で実際のDCT取り組み事例である、聖マリアンナ医科大学腫瘍内科とMICINの協業に関してそれぞれ紹介しました。オンコロジー領域におけるDCTの国内外の最新動向では、各国がCOVID-19への対策として2020年に発出した指針において、DCTの活用について言及されていることや、実際の事例として、米国立がん研究センターに指定されたがんセンターである、DFCI(Dana-Farber Cancer Institute)の取り組みについて説明しました。DFCIでは、COVID-19の感染拡大に対する緊急対応として、オンライン診療等の遠隔対応を導入、治験の中断を防いだという成果が報告されており、オンコロジー領域におけるDCTの貴重な事例となっています。(*注1) また、聖マリアンナ医科大学腫瘍内科とMICINの協業については、オンコロジー領域の臨床試験において、デジタルツールを用いた遠隔化による改善効果が見込まれる課題点が複数存在すること、また、治験の説明同意プロセスに着目し、MiROHAオンライン診療がどのように活用できるかや活用時の主な対応事項などを紹介しました。
【日本臨床試験学会 第12回 学術集会総会】
2021年2月13日に、「オンライン診療やeSourceがもたらす治験のデジタル化とは〜Post COVID-19を見据えた新しい治験のカタチ〜」と題し、医薬品や医療機器の開発を進める際の臨床試験の考え方について、その最新潮流としてのMICINの取り組みをご紹介させていただきました。
DCTにおいて検討しうるコンポーネンツは様々ありますが、中でも弊社は、オンライン診療とeSourceを活用することで、治験における付加価値を提供しています。オンライン診療の活用については、治験組み入れ期の遠隔同意取得、治験実施中のオンライン診療、フォローアップ期の患者ケアなど多岐にわたる場面での被験者の通院に伴う負担軽減や、候補被験者の間口を広げて登録期間の短縮を実現することへの導入検討が進んでいます。また、eSourceの活用については、原資料データを電磁的に収集しeCRFと連携することによる治験データの品質向上や、CRAおよびCRCの業務負担軽減によるリソースコストの削減などが期待されています。本セミナーでは、こうした新しいデジタルツールを活用した際の日本国内におけるDCTで想定されるユースケースや今後の展望、DCT浸透のための乗り越えるべき障壁についてご説明させていただきました。
【ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ2021】
2021年4月15日に、「De-centralized Clinical Trial(DCT)/バーチャル治験の現状とMICINの取り組み」と題し、製薬業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進についてセミナー登壇を行いました。
本セミナーでは、弊社の取り組みや、DCTシステムMiROHAのご紹介とともに、DCTの概念と期待される未来についてご紹介させていただきました。特に、DCTによって期待される未来については、DCTによりPatient Centricな治験の未来が実現され、被験者の日常生活の中で治験が完結するプロセス例について説明しました。従来の治験は、少ない治験患者から十分なデータを短期間で入手することのこの困難さや、莫大な治験データを管理する作業に生じるコストなど、多くの課題が存在しているのと同様に、患者視点から見た課題も山積しています。治験の説明や同意、実際の診療、薬の受け渡しなど度重なる来院の負担や手続きの煩雑さなどがそれに当たりますが、これらの課題に対して、DCTというソリューションが秘めている大きな可能性をお伝えしました。
これまでMICINは、様々なイベント登壇を通して、治験へのオンライン診療の導入事例や、日本国内のDCTで想定されるユースケースや今後の展望、さらにはDCT浸透のための乗り越えるべき障壁などについてお伝えして参りました。引き続き、国内初のDCTシステムであるMIROHAの開発や提供に努めながら、国内におけるDCTの適切な普及に貢献できるよう邁進してまいります。
*注1)The Impact of COVID-19 on Clinical Trial Execution at the Dana-Farber Cancer Institute
https://academic.oup.com/jnci/advance-article/doi/10.1093/jnci/djaa144/5906529
【お問い合わせ先】
株式会社MICIN(マイシン)
E-mail: vct@micin.jp