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  • 2021.6.29デジタルセラピューティクス事業

    MICINとオムロン ヘルスケア「慢性心不全の予防及び予後モニタリングの検証」に関する基本合意書を締結 ~家庭計測バイタルデータや自覚症状など、患者特性に適した治療を支援するシステムを開発。慢性心不全患者の再入院予防を目指す。7月より共同研究開始~

    株式会社MICIN(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:原聖吾、以下MICIN)と、オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下 オムロン ヘルスケア)は、慢性心不全の予防及び予後モニタリングの検証を主旨とした基本合意書を締結しました。さらに、慢性心不全患者の再入院予防に関する共同研究(以下 本研究)を7月より開始します。

    omronmicin_logo

    日本人の死亡原因において、循環器系疾患は悪性新生物(腫瘍)に次ぎ2番目に多く、循環器系疾患の中では心疾患による死亡数が最も多いといわれています。心疾患のうち、心不全による死亡数が最も多く、リスクの高い状態であることがわかります*1。さらに、心不全患者は増加傾向にあり、2030年には130万人に達すると推計されています*1。

    心不全治療の課題のひとつとして、再発防止があげられます。心不全の再入院率は1年以内で3割前後にのぼります*2。再入院の原因として「塩分管理、水分管理の不徹底」などが上位に挙がることから*3、退院後の患者によるセルフケアの難しさがうかがえます。特に、高齢者の場合は、再発することで心機能、身体機能が低下し、併存疾患を有する場合も多いため、より厳密な管理が必要です。

    本研究では、日常生活における体重、血圧、心電図などの生体センシング情報と、自覚症状や患者本人の行動特性情報とを組み合わせ、個人に最適なセルフケアを提供、支援するシステムを構築します。

    当システムを治療現場で活用することで、医療従事者は患者の状態変化や特性を把握した上で対話できます。患者は治療への理解を促進し、セルフケアを継続できるため今まで以上に治療に取り組みやすくなります。そして、本研究をはじめ、MICINとオムロン ヘルスケアは、慢性心不全の予防及び予後モニタリングの検証など、事業展開を見据えた連携を継続し、心不全による再入院患者数の減少を目指します。


    *1令和元年人口動態統計
    *2 https://www.jstage.jst.go.jp/article/circj/72/3/72_3_489/_pdf
    *3 Tsuchihashi M, et al. Jpn Cir J. 2000

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